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『The 100』の感想(洋ドラマ) [駄話]

『The 100/ハンドレッド』というドラマにハマりました。
現在第6シーズンがまだ完結してませんが、なかなか面白いので感想。

基本はぼくの大好きな『LOST』と同じサバイバル劇です。
核戦争で地球がだいたい滅亡。100年くらい後、軌道上の宇宙ステーションの居住者2400人くらいが生存しているが生活は厳しい。そのため地球に追放されてしまった未成年犯罪者100人のサバイバルから始まる話です。
こんな設定は大好物なのさ!
また地球(犯罪者)組だけでなく宇宙ステーション(大人)組の話も面白いです。

LOSTほど伏線をやたらと引き延ばすことはなく、敵と味方は目まぐるしく入れ替わりすごいテンポでストーリーが展開し、シーズンごとに物語の舞台も大きく変遷していきます。
ピンチ→説得→裏切り→大きな禍根→図式変更、という流れが様式美となっており毎回スピーディーに繰り返されるのが楽しいのです。

『LOST』と大きく異なるのは、サスペンス演出に重きを置いているらしく感動的なシーンが皆無という点。
ノリと勢いだけでストーリーは進んでいきます。

立ち位置が不明だったり思想がブレブレなキャラばかりのため共感できるキャラがほぼいないのは最近の流行なのでしょうか。「なんでそんなことやってんだよw」という不意打ちこそがこのドラマの真骨頂です。
ドラマのテーマは、生き残ること。そしてそのためには略奪・誘拐・拷問・騙し・裏切り・戦争、とにかく手段を選ばず問題解決していきます。
「欲しいものは殺して奪えばいい」という好戦的で戦闘力の高い登場人物が多く、どんどん人が死んでいきます。と言っても無駄にグロい表現は少なくサクサクアッサリ死んでいく感じです。

もちろん恋愛ドラマもたくさん盛り込まれているのですが、相手が死んでちょっとしたら忘れてすぐ他の人に乗り換える感じなので暗さや切なさはあまりないです。むしろ恋愛ドラマは死亡フラグとしてしか機能していないので制作側も特に描きたいテーマではないのかもしれません。

たかだか100年で原始生活にまで落ちぶれてしまった人類。
必要性があるとは思えない新言語(英語ベースのクレオール言語)。
仲間にはけっこう冷たいのに単に拾っただけの娘に対する過剰すぎる愛情。
地球圏では誰も知らなかったのに、さらに100年後のよその星では教科書にも乗ってるほど有名な犯罪者。
やたら騙されやすい素直な敵ボス。
大小問わず突っ込みどころを挙げればキリはありませんが、登場人物が次々と新たな問題を起こしていくので退屈しません。

こう書くと面白い点が少ないように思えますが「目的のためには手段は選ばない」というノリの軽さをなんかやたらと重そうに描いているのが色々と丁度よくて面白いのです。
「ケンシロウのいない北斗の拳」って感じ。


■今日の教訓
『LOST』感を強く感じるのはデズモンド役の俳優さんが出演してるからという単純な理由である

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