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たまってた本を読んだ [駄話]

ここのところ忙しくてぜんぜん本を読んでません。
読まずに積んである本が10冊くらい溜まってました。
先日、積み上げてた本の中から「ジェノサイド」というミステリー小説を見つけたので読んでみました。
ちなみに、昨年に買った本でした・・・。

読み終わってから各所でレビューを見てみたら「すごい!スケールが大きい!」とか言ってる人がたくさんいましたが、町田とコンゴとワシントンを軸としたアメリカ陰謀論のお話です。
ページ数の割には壮大ではありません。
大まかなあらすじは、死んだ父親からメールが届いた創薬化学専攻の日本人大学院生と難病に冒された息子を持つアメリカ人傭兵の話が絡みあって、って感じです。
ストーリーとしては最後まで読めるくらいには面白かったです。
でも中盤からはオチが明かされて展開が荒唐無稽になったのがイマイチでした。
ナントカミステリー1位っていう帯とタイトルに騙された感が強いです。

それよりも気になったのが随所に散りばめられた日本に対する劣等意識というか、自虐史観というか・・・。
韓国人が書いた作品なのかと確認してしまったほどです。
唐突な話にところどころで「ん?」と思ってしまい集中して読めませんでした。

■朝鮮人とかシナ人と呼ぶ祖父や叔父さんは「差別主義者」、韓国人に優しい父親は「美徳」

まったくもってストーリーとは関係ありません。
そもそも祖父も叔父さんもこの邂逅以外では登場しません。
現実として話したこともないのに蔑称で呼ぶのは矛盾してる、とのこと。
もちろん「チョッパリ」とか「日本鬼子」って蔑称については言及されてませんでした。
読者に「ジェノサイド」と「日本人」を結び付けたいだけで引用した設定だと思われます。

■「関東大震災での朝鮮人虐殺」とか「南京大虐殺」とか

きっちり史実として描写してます。
アフリカで民兵組織の虐殺を目撃したアメリカ人が「南京大虐殺」を思い浮かべて邂逅します。
日本ともアジアとも無縁なアメリカ人です。
謎描写の代表です。
作品の中では「理系は正直、文系はウソつき」と表現してるのですが、そりゃ小説家って文系だもんなと妙に納得しました。

■英語も喋れてコンピュータにも詳しくて明るくて行動力がある「創薬化学専攻の天才留学生」の韓国人

しょっちゅう主人公に差し入れを持ってきてくれますが謝罪も賠償も要求しません。
危険も顧みず無償で協力してくれるナイスガイです。
内気で奥手な主人公よりもよっぽど主人公っぽいです。
韓国語を話す場面も文化の違いの描写もなく、作品上の設定ではただの「優秀な友達」です。
この登場人物が韓国人である理由が作者の思想以外にあるのかどうか不明です。

■陰気で粗暴で殺人狂な日本人傭兵

命令に従うよりも己の殺人衝動を満たすことを優先します。
「日本人兵はサイコパス」と言いたいのが行間から容易に読み取れます。



ちょっとしたアクセントのつもりなのか知りませんが、作者のお花畑思想はよく伝わってきます。
そもそも、人が殺される場面の描写がやたら残酷でねちっこいです。
それをもって「戦争なんてなくそうぜ」というメッセージを発しているのですが、飛躍しすぎでアンバランスに感じました。
そもそもストーリーとは無関係なエピソードばかりです。
途中で「作者が好きなアイドルの話」が入ってるくらいの唐突さです。
特に伏線ってわけでもないしテーマに関係あるとも思えません。
というか、作品のテーマ(ストーリー)とタイトルがあんまり関係ありません。
病死と殺害は違う話です。

最後の場面では主人公が「この国は戦争しないから安心だよ」と日本をアピールします。
無抵抗なのかよ・・・。
最後までこんな感じでした。




■今日の教訓
左翼思想の方にはオススメの一冊です。
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